体験レポート&本レビュー

『思想地図vol.3』「グーグル的建築家像をめざして」by藤村龍至

『思想地図vol.3』、買ってきました。まずは「グーグル的〜」について書きます。 藤村さんの文章は筋が通っていて非常に読みやすく、現状認識はかなり鋭いと思いました。たとえばアトリエ派と組織派の乖離にはとても納得したし、僕も組織設計に入って批判精…

批評家はだれだ!:『思想地図vol.3』東浩紀・北田暁大編

巻頭の討論「アーキテクチャと思考の場所」を読んで、それから「『東京から考える』再考」を読んだ。 原武史が出て来て、あぁやっぱりいいなこの人、と思った。というかやっと読める文章になったよオイ!と思った。 ・批評は何処へ 端的に言って、東、宮台、…

『表徴の帝国』byロラン・バルト

※内容紹介はWikipedia「表徴の帝国」におまかせ。「意味から解放された日本世界の自由さを説いた」というのはどうかと思うけど。 この本はすごい。解説を読んでも「表徴」がなんなのかさっぱりわからないのに、なぜか問題なく読める。 というのは、この本自…

僕は一生おしゃれになれない:『B面がA面にかわるとき』と「奥沢の家」by スキーマ建築計画

藤村龍至のLRAJで初めてスキーマ建築計画(http://www.sschemata.com/)の長坂常という人を知った。 「SAYAMA FLAT」を写真で見てたまげた。こんなふうにリノベーションを「美」にまで昇華させることができるんだな、と。 それ以来気になっていて、本(『B面…

(第3回)Archiprix Workshop 2009

新学期が始まっていろいろと忙しいのでとりあえずご報告だけ。 Archiprix(卒業・修士設計世界一大会)で、世界一になりました!! 「Hunter Douglas Award」というもので、8人が受賞しています。 ワークショップのホームページに授賞式の写真があります。h…

(予告)「Archiprix International Workshop」の体験レポートを書きます

3月26日〜4月4日の日程で、ウルグアイのモンテビデオで開催されるワークショップに参加します。http://www.archiprix.org/workshop_2009/僕はスペインの建築事務所dosmasunoarquitectos(http://www.dosmasunoarquitectos.com/)のイグナチオさん率いるGroup…

(第2回追記)『1995年以降』レビューその後

RAJのサイトに、僕を含めた10人のレビューがリンクされています。 http://www.round-about.org/2009/02/1995_vol1.html また、藤村さんからは直接メールで感想をいただきました。「他のレビューの批評等もぜひやってみて下さい」との提案があったので、もう…

(第2回)『1995年以後』藤村龍至/TEAM ROUNDABOUT編著

僕は84年生まれ(早生まれなので83年組)で、小中学校がだいたい90年代と一致する。ついでに高校から大学院がほぼ00年代。『1995年以降』の32組のインタビュイーの、ぎりぎり下にいる世代でしょうか。というわけで世代論的には、一歩引いたところからすぐ頭…

(第1回追記)Live Round About Journal 2009

先の感想文をRAJのブログで取り上げていただきました。 http://www.round-about.org/2009/02/live_roundabout_journal2009.html しっかり届いている、というのが嬉しいです。これからもこのサイトをもっとおもしろくして、少しずつ社会に開いていきたいなぁ…

(第1回)Live Round About Journal 2009

とてもおもしろいイベントを開いてくれた藤村龍至さんに、まずは感謝。かなりマジメに聞いたので、考えたことを書きたいと思います。藤村さん、読んでくれるといいな。 ・「閉じてる」発言と社会性 よく「話が内輪で閉じてる」「言っていることがわからない…