2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

情報化

密閉された部屋の中の空気と外気とでは、情報の密度が違う。 例えば外気なら、微妙な気温や湿度の差、風、季節の匂い、植物や雨の匂いetc.といった膨大な情報に満ちている。 空調というのは、そういった空気の持つ無限のパラメーターから「温度」という部分…

100年

例えばある建物が100年経ったとして全く変わりない姿をしていたら、その建物は「100年」というお客さんを受け容れなかったことになる。 まして「100年」が残したものが「汚れ」でしかなかったとしたら、「100年」というお客さんとの付き合いは悪かったという…

『思想地図vol.3』「グーグル的建築家像をめざして」by藤村龍至

『思想地図vol.3』、買ってきました。まずは「グーグル的〜」について書きます。 藤村さんの文章は筋が通っていて非常に読みやすく、現状認識はかなり鋭いと思いました。たとえばアトリエ派と組織派の乖離にはとても納得したし、僕も組織設計に入って批判精…

批評家はだれだ!:『思想地図vol.3』東浩紀・北田暁大編

巻頭の討論「アーキテクチャと思考の場所」を読んで、それから「『東京から考える』再考」を読んだ。 原武史が出て来て、あぁやっぱりいいなこの人、と思った。というかやっと読める文章になったよオイ!と思った。 ・批評は何処へ 端的に言って、東、宮台、…

『表徴の帝国』byロラン・バルト

※内容紹介はWikipedia「表徴の帝国」におまかせ。「意味から解放された日本世界の自由さを説いた」というのはどうかと思うけど。 この本はすごい。解説を読んでも「表徴」がなんなのかさっぱりわからないのに、なぜか問題なく読める。 というのは、この本自…