音楽における足し算(0)

音楽における足し算・・・またしても「足し算」である。いま、「強烈に足し算的な音楽」にハマっている。


僕にとってアニメは2年間の冒険だったが、音楽は20数年のあいだ好きであり続けている芸術だ。いわゆる雑食で、マニアックへと突っ走ることも多かった。御茶ノ水のジャニスを定期的にうろついた。趣味はころころ変わったが、トップチャートには目もくれず「とにかくヤバいこれはすげえみたいな音楽」を求めていた。そういう音楽ファンはたくさんいることだろう。僕もそのうちの一人だ。


これから、現在興味を持っている特殊な音楽について書いてみようと思う。でもその前に、自分の音楽遍歴というか、もっと大きくいえば人格形成に間違いなく影響を及ぼした音楽たちを取り上げておこう。というのも、「こういうのを聴いてきて今それかよ!!!」っていう後々の笑いのためだ。ニコニコのタグ的にいうと「どうしてこうなった」である。そのぐらい落差があるのですよ。
というわけで覚えている&Youtubeにあるものから自分史的時系列15選!!!!! おまえの音楽趣味なんて興味ないよ!という人は今回飛ばして全然OK!!!!!!(←DOMMUNE的エクスクラメーションマーク使用法!!)

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1.La Mer / Claude Debussy(1905年)※抜粋

子供時代の成長する脳のシワに深く刻み込まれてしまった。海面を走る風や光のざわめき、すべての細かな音が折り重なるドビュッシーの最高傑作!!印象派音楽の完成形!!!!!


2.Tonight, Tonight / The Smashing Pumpkins(1995年)

中2以来変わらず一番好きなバンド!!!なんというか、怖いしかわいいしキモいし心優しいという、スマパンとしかいいようのない形容しがたい音楽!全世界で1000万枚以上売り上げたモンスターアルバムからトップを飾る曲「Tonight, Tonight」!!!


3.Great Hosannah / Kula Shaker(1999年)

いけすかないイケメンアイドル野郎みたいなルックスであるにも関わらず、インドに傾倒し危ない宗教的発言を繰り返したクリスピアン・ミルズ!!サイケでロックな解散前の2ndアルバムから「Great Hosannah」!!日本語に訳すと「おお偉大なる神よ!!!」危ない!!


4.River of Orchids / XTC(1999年)

全曲珠玉のひねくれメルヘンチックポップス『Apple Venus Volume 1』から幕開けの1曲!!謎いオーケストレーションにどういうノリで歌ってるのかよくわからない歌!素晴らしい!!


5.Jumbo / Underworld(1999年)

ダンスミュージックはほとんど聴いて来なかった中でこの曲の美しさには大いに惹かれてしまった。水や緑や空気や光が溢れる、環境音とシンセサイザーのスペクタクル!!!アルバムの滲んだ青が目に焼き付いている。だがどこかに紛失した!!!


6.Everything in its right place / Radiohead(2000年)

もはや説明不要の王者Radioheadから一枚選ぶとしたら確実に『KID A』。最初の1音で圧倒的不穏空間に体ごと持っていかれるこの経験は衝撃的。ちなみに1998年大リーグに移籍した日本人投手の背中に「KID A」とあったのは予言ではなく彼が木田優夫投手だったからだ!!!


7.Baby's got sauce / G.Love & Special Sauce(1994年)

オーガニックでブルージーで呑気なヒップホップといえばGラブ!!大学入ってから愛聴!受験終わって気が抜けたのだろうか!!そんなことはない!!!!


8.マンホールシンドローム / EGO-WRAPPIN'(2004年)

洋楽漁りから邦楽に目を向けさせたのはEGO WRAPPIN'の『Merry Merry』だった!!なんだ、日本面白いじゃん。こんな音楽がチャートアクションしちゃうの!?というところから始まった日本回帰。この曲も好きだけど最高なのは本当はこれの次の曲「林檎落花」という!!!!


9.Hermeto's Dream / Medeski, Martin and Wood(1995年)

ジャズよりジャムバンドにハマってしまった!!こいつらのヤバすぎる音源はかなり網羅的に聴いた!この疾走する超絶グルーブと絡みつく変態ベースの一音一音が脳髄を切り裂いていく!!!!!


10.なんてったの / Fishmans(1992年)

現代日本を遡行すればまず行き着くのが我らがフィッシュマンズ!!この世界観にとりつかれたらあまりに危険!!!気持ちよくなってるあいだにぼんやりしてきて死にたくなってしまうかも知れない恐ろしさ、僕らはここから逃げなければいけない!!!ああでもずっとここにいたい!!!!!


11.Sanfona / Egberto Gismonti(1980年)

南米の変態ギタリスト兼ピアニスト兼作曲家、ジスモンチ!!!このメロディかっこいいよおお!!へっぽこなリズムいいよおおおお!!!!


12.Memory's Tricks / Brad Mehldau(1999年)

パリのサル・プレイエルでの公演に当日券買いに行ったらあっさりはじき出されたのも良き思い出(?)。このクラシカルな響きのピアノ、徐々に恐ろしいほどの変態リズムへと移行していく様は圧巻!!!!左手がぐりぐり動く!!!ジャズピアノソロナンバー1だ!!!


13.Nealization / Soulive(1999年)

我が全身が喜んでいる!!!!ジョン・スコフィールドの超絶クールなギターソロで昇天まちがいなし!!!!ジャズファンクといえばそう、ライブ!!!!


14.Birds of Fire / Mahavishnu Orchistra(1973年)

うおおおおあああなんじゃこのリフううううう!!!とりあえず耳血噴出必死!!!こんなサウンド聴かされたら鳥も燃えるだろうよ!!!


15.The Way Up / Pat Metheny Group(2005年)

「完璧」ということばはパット・メセニーのためにある。なにせナマ楽器をすべて機械制御し、自動演奏とセッションまでする男だ!!!!そして「完璧」とはテストで100点を取るということではないこと、最高にクリエイティブだということをこの曲は証明する!!!!!

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この口調気に入った笑 こんな口調で建築も紹介すればいいのか!
というわけで、まぁ酒や女の香りのしないモテなそうな選曲です。音楽ファンの胡散臭さ出ちゃってます。でも意外と強く印象に残る曲はセールスがいいものだったりする。マニアックなものはほとんどなかったです。


という、わりと高級な趣味だった人が最近ハマっている「強烈に足し算的な音楽」について、次回から話をしよう。