タイトルはいつも後。そしていつもここで手が止まるからいらないよタイトル。

あぁ、書いてない。すばらしく書いてない。
本当は書きたいことはたくさんあるような気がしているのに。
とはいえ深夜に帰ってきて書こうという気が起きないんだから仕方ない。


だが今日はたまたま飲んだので、意味もなくキーボードを叩く感覚を味わおうとして、まだ何も書いてないのにすでに満足である。


最近は、そう、小説を久しぶりに読んだ。
あずまんの『クォンタム・ファミリーズ』。久しぶりに冒険をしている気分になって面白かった。小説を読む事自体がパラレルワールド的で、いいなぁ。
正直、途中から設定を追うことが不可能になったけど、まぁいいかという感じで楽しく読んだ。


それから高橋源一郎の『「悪」と戦う』。これは、やはり、言葉の力ってあるんだなと思って、読み終えた後に青山のマックで泣き止まない子供を叱る母を見てなぜか涙がでてきたことをいま思い出した。
戦っている感じがしたんだその瞬間。それは、日常の、読んでない僕が気にもとめなかった情景というか、情景なんて意味ありげな言葉すら無縁の普通だった。


それにしてもこのパラレルワールド大流行は、考える価値のあるテーマだ。上の2つの小説、数多くのアニメ。でも考えるのが面倒なので誰かに任せよう。


。。。そしてあとは、宮沢章夫『時間のかかる読書』。これは小説ではなく、1時間で読める小説を10数年かけて読んだ読書の記録。あぁ、しつこかった。じつにしつこかった。一行一行深読みしていくのだ。でもそのバカさが好きである。


さてこういう殴り書きのような文章は終わり方が難しいのだ。すっとうまいこと言って締めることもできないし、総括すべき内容もないし、読む方も読む方で、なんら得るものがなかったことに愕然としているかもしれない。
自分としてはここは「建築店」であって、書くものは陳列する商品だと思って書くようにしているけれど、今度のは、さすがにゼロ円である。レジの横にある小冊子の編集後記くらいのどうでもよさである。
それでも救いがあるとすれば、この文章をいま流れるようにタイピングしているその速度を感じてもらえれば。この速度が文章に出ていたら、なんか面白いなと思う。
さてそろそろ「四畳半神話体系」の最終話を見つつ寝るとしよう。