アニソンっていいね

ツタヤで久しぶりにCDを借りてきた。5枚で1000円だった。


・リターン・トゥ・フォーエバー(チック・コリアのバンド)の『浪漫の騎士』
マハヴィシュヌ・オーケストラ(ジャズ×プログレロックみたいな)の『火の鳥
・ずっと聴いてないままだったエゴラッピンの一番新しいアルバム
・□□□のTonightが入ってるアルバム
・そしてマクロスフロンティアの歌モノを集めたサントラ


音楽雑食系男子。しかしアニソンって素晴らしい。Jazzの名盤にも日本のオルタナティブな音楽にも引けを取らないよマクロスF
オタク度ゼロだったことを恥じて最近アニメをよく見るようになったんだけど、アニメもアニソンも実に素晴らしいと思った。マクロスFはしっかりとしたアイドル音楽で、ランカの歌は神曲ぞろい(シェリルの曲も好きだけど)。


しかしそれ以上に衝撃を受けたのは(もう3年前のものらしいけど)『らき☆すた』の「もってけ!セーラーふく」。この底抜けの馬鹿さと明るさと意味不明さと騒々しさは、前衛音楽と考えてもいい。あまりにも素晴らしい。
けっこういろんな音楽を聴いてきて音楽好きを自認してたつもりだけど、アニソンに疎かったのは片手落ちだった。『ハルヒ』や『けいおん!』や『トップをねらえ!2』のOP・EDもそうだけど、これら一般的にオタク的と捉えられているアニメのアニソンは(本編も)ほんとうに明るいし人を喜ばせることに純粋だと思う。
今、日本中を見渡して一番元気なのはこの界隈だろうなぁ。
いつも思うのは、今、とつぜんオタクとオタク文化が日本から消滅したら、本当に寂しい国になってしまうなぁということ。


どんなジャンルでも、わいわい人が集まって馬鹿やってる間が黄金期。テレビだって、昔の番組、今では考えられないほどバカでお色気で実験的だったし。いまの建築界に足りないのはそういうイイ意味での低俗さだと思うのです。

「低」を売りにして自分のアイデンティティを確立したとしてもたちまちそのアイデンティティ自体が「高」としてあがめたてまつられるっていう構造の世の中に入っちゃったわけです。そのためにはまずアイデンティティ自体を崩していかなきゃいけない。確立したアイデンティティを「作品」という名のまとまった建築―これこそがハコモノのわけですが―に投影するという古典的な建築家の図式自体を崩さなきゃいけないと思ったわけです。(隈研吾+三浦展『三低主義』p.13)


アイデンティティがなくても食っていけるシステムができるかどうかが鍵。いまのところ、結局、隈さんも「高」になっていくしかないんだから。
なんの話だっけ? アニソンだ。キラッ☆